ホットヨガはカラダに悪いって聞いたんですけど、本当ですか?
知ってる知ってるその話!
私も聞いた事あります。
ホットヨガ、カラダに悪い説
というのですよね?
きっとこのページを覗きに来てくださったあなたは、そんな噂を聞いてご心配になった方でしょう。
もうすぐインストラクター歴20年。ホットヨガスタジオの立ち上げに2回関わってきている私が、その噂の真実、ひも解いていきましょう。
ホットヨガとは
ホットヨガとは、室温30℃~40℃、湿度60%の高温多湿の環境の中でヨガを行うものです。
スタジオによってお部屋の温度は様々で、心地よい暖かさでじんわり汗をかく程度のものから、かなり温かい環境で滝のように汗をかくものもあります。
普通のヨガとの違いはあくまで環境で、ホットヨガ特別のポーズや行法があるわけではありません。
ホットヨガの効果
ホットヨガには嬉しい効果がたくさんあります。
こんなにたくさんの効果があるのに、なぜホットヨガはカラダに悪いと言われてしまうのでしょうか?
ホットヨガのやりすぎでカラダを壊す時
正直私は、ホットヨガに通って下さっていた方でお身体の調子を崩された方を見た事はありません。
もちろん、単発の調子の悪さ(体調によってのぼせてしまったりとか)はありますが、これもかなり稀です。
ましてや、ホットヨガのせいで慢性的な不調を引き起こした方と出会った事が無いのです。
ホットヨガを気に入って続けて下さっている方は、皆さま一様にその効果を喜んで下さっていました。
そう、生徒さんでは見た事が無いのです。
生徒さんでは。
ただ、インストラクターの中には、実際にカラダを壊した人を何人か知っています。
どんな不調が表れるのか
では、ホットヨガで体調を崩す場合、どんな不調が起こるのでしょうか?
多くは、自律神経失調症です。
自律神経が乱れる事によって起こる、カラダの不調和の事ですね。
とても有名な呼び名だと思いますが、実は【自律神経失調症】って公式な病名では無いそうです。
内蔵や器官の明らかな病気ではない為、症状の出方も一定ではないのが特徴です。
かなり稀ですが、腎機能の低下が見られたと言うインストラクターもいました。
とは言え、大きな症状が出るほど腎機能の低下を起こしたと言う話ではなく、ちょっと疲れやすくて病院に行ったら腎機能が少し低下している事が分かったそうです。
むくみや尿量の減少等の治療が必要なレベルでは無かったようですが。
ではやっぱり、ホットヨガはカラダに悪くて、これらの病気を引き起こすものなのでしょうか?
答えはNO!です。
ちゃんと適切に行えば、ホットヨガは良い事ずくめです!
ただ、ホットヨガのインストラクターを仕事にすると、極まれにかなり不適切なホットヨガとの関わりになってしまう事があるのです。
カラダを壊すホットヨガとの関わり方
ここで改めて、ホットヨガのインストラクターがイコール、カラダに悪いと言うわけでは無い事をきちんとお伝えしておきます。
私自身長年ホットヨガのクラスを担当して来ましたが、別にカラダを壊したりはしていません。
元気はつらつ!健康そのものです。
実際、たくさんのホットヨガインストラクターを見て来ていますが、カラダを壊した方は稀中の稀です。
ほとんどの方は、楽しくホットヨガのレッスンを務めているいるのです。
では、インストラクターがカラダを壊す、ホットヨガとの関わりっていったいどんな時でしょうか?
それは、正社員雇用などのインストラクター以外の業務を担当する環境、かつ一日に大量にレッスンを担当するのが日常化している場合です。
例えばの勤務例です
9:00 出勤 お店オープン準備(清掃等、スタジオの温度湿度準備)
10:00 1回目のレッスン開始 温まる
11:00 レッスン終了 急激に冷える
参加してくれた方とのコミュニケーション、清掃、受付業務、次のレッスンの準備等
11:30 2回目のレッスン開始 温まる
12:30 レッスン終了 急激に冷える
参加してくれた方とのコミュニケーション、清掃、受付業務
13:00 休憩 昼食等
14:00 スタジオ業務 、次のレッスンの準備
14:30 3回目のレッスン開始 温まる
15:30 レッスン終了 急激に冷える
参加してくれた方とのコミュニケーション、清掃、受付業務、次のレッスンの準備等
16:00 4回目のレッスン開始 温まる
17:00 レッスン終了 急激に冷える
参加してくれた方とのコミュニケーション、清掃、受付業務、その他スタジオ業務
18:00 退勤
ちょっと極端な例ではありますが、こんな感じです。
赤文字と青文字に注目して下さい。
温まると急激に冷えるが短時間に交互に何回も起ります。
ここが、インストラクターだけホットヨガのせいでカラダを壊してしまう場合がある原因になるのです。
カラダは体温を一定に保ちたい
人間のカラダには体温を一定に保とうとする性質があります。
その役割を担っているのが自律神経。
- 活動的な時によく働く交感神経
- 休息やリラックス時に働く副交感神経
この二つが協力し合って、人間のカラダをよりよく働くように保ってくれています。
体温もそうです。
これらの神経が上手に働く事で、寒いところで急激に体温が下がったり、暑いところで急激に体温が上がることなく通常の状態が保たれているのです。
これが、例に出したような日々を過ごしていたらどうでしょうか?
普通の状態から、急に暑くなって、そして今度は一気にカラダが冷え、そしてまた暑くなって、また一気にカラダが冷え…と短い間に何回も繰り返されるのです。
それが、一日ではなくほぼ毎日ずっと。
そんな中、一生懸命体温を一定に保とうと頑張っている自律神経が疲れ切っておかしくなっても不思議ではないと思いませんか?
通常、ホットヨガでカラダは冷えない
通常、ホットヨガの後にカラダが冷える事はありません。
インストラクターの業務の説明の中で、急激に冷えるという項目がありましたが、ホットヨガをするとその後にカラダが冷えるという意味ではありません。
インストラクターだから冷えるのです。
生徒としてホットヨガに参加した場合、普通、レッスンの後はすぐにシャワーを浴びて着替えます。
シャワーを浴びない方でも、汗をしっかり拭いてお着換えをされます。
そうすれば、ホットヨガの後にカラダが冷える事はありません。
現に皆さま、お帰りの時に「まだカラダがポカポカです~~」とおっしゃいます。
これが、インストラクターだと事情が変わってくるのです。
レッスン終了後、すぐさまスタジオを整えます。
その後、受付で生徒さんのお見送りや別業務が控えていると、着替える暇なんてないのです。
そうすると、レッスンとレッスンの合間の30分~60分くらいをびちょびちょに濡れたウェアのまま過ごすことになります。
これが、急激にカラダを冷やしてしまう原因になります。
回数が多いと負担が大きい
上記の勤務例はかなり大袈裟に書いています。
正社員雇用のスタジオでも、レッスンは1日2本まで等の規定がある事もありますし、こんな過酷なスケジュールは滅多にありません。
ただ、その日のレッスンを担当する予定の人が急にお休みになったり、誰かが突然辞めてスタッフの数が足りなくなったら、臨時的に多数のレッスンを担当する事もなくは無いのです。
これはあくまで、そうゆう事例も知っていると言うだけで、正社員雇用のスタジオがみんなそうと言うわけではありません。
むしろ長く勤められるように、インストラクターに負担がかからないように考えてくれているスタジオだってあります。
だから、本当に、そうゆう事例もある、と言うだけです。
で、こんな感じのパターンで回数が多くなると、当たり前ですがホットヨガでカラダを壊す事もあり得ます。
けれど、例えば業務委託でホットヨガのインストラクターをしている場合、仕事がレッスンと+α程度です。
レッスンの後にちゃんと汗を拭いて着替える時間があるのでカラダを冷やさずに過ごす事も出来ます。
お友達のインストラクターの子は、絶対カラダを冷やさない為に、ホットヨガの時は連続でクラスを持っていても1レッスン毎に高速お着換でウェアを変えていました。
荷物も多くなるのですが、インストラクターが自分のカラダを大切にする為には良い方法だと思います。
私はたまたまカラダが強い方なので、2レッスン連続で、間一回冷える程度なら着替えていませんでした。
ごくたまに代行で3レッスンする事もありましたが、まぁその程度なら全然大丈夫です。(あくまで私の場合)
ホットヨガの適切な頻度
趣味や習い事でホットヨガをされる方が、【ホットヨガのやりすぎはカラダに悪いかも??】と心配される必要は全くありません。
だって私、ホットヨガに通っている方で、一日3レッスン~4レッスンを週に5回も6回も行う方って一人も見た事がありません。
通い放題のスタジオであっても。
たぶん、ホットヨガのやりすぎでカラダを壊すんじゃ…とご心配でこの記事をご覧のあなたも、毎日毎日何レッスンもホットヨガばかりやる生活を続けようと思って見ているわけでは無いと思うのです…。
通常ホットヨガは
週に2、3回程度が最適!週に1回でも効果あります!!
と言われていて、それは本当だと思います。
けれど、一日1回程度行っているのなら、別に週に5、6回行っていてもカラダを壊した人は見た事がありません。
(もちろん、元々健康な人という前提です。)
だから、ホットヨガのやりすぎはカラダに悪いと言われているのは、本当に度を超えてけた違いに行っていたらだと思ってください。
でもそれって、ホットヨガだけに限らず、過ぎたるは及ばざるがごとしですよね。
ホットヨガで体調を崩さない為に注意するポイント
基本的に習い事としてヨガをされる方がホットヨガがやりすぎでカラダを悪くする心配はしなくて大丈夫です。
けれど、よりカラダに負担なくホットヨガを楽しむ為にはどうしたら良いでしょうか?
レッスン前
- 可能であれば少し早めに入室して、ゆっくりと過ごし、カラダをじわじわ温めましょう。
レッスン中
- 熱がこもらないように、こまめに汗を拭きましょう。
- 氷入りのお水はやめましょう(カラダを温め、内臓を冷やす、を繰り返すのも自律神経に負担がかかります)
- 呼吸をしっかりとしましょう。
レッスン後
- 温かいスタジオから一歩出ると、普通の環境が涼しく感じます。
バスタオル等を羽織って冷やさないように出ましょう。 - すぐに汗シャワーをあび(拭き)、乾いた服に着替えましょう
これを意識するだけで、よりカラダに負担なくホットヨガを楽しめます♪
まとめ
巷でよく聞くホットヨガはカラダに悪い説。
健康な方が趣味や習い事として行う場合は気にしなくて大丈夫です!
それでも心配という方は、よりカラダに負担をかけないポイントを守って楽しんでみて下さい!
また、インストラクターでホットのクラスをたくさん担当している方は、カラダを急激に冷やさない工夫を怠らないようにしてください。
自分のカラダを守れるのは自分だけなので、私のお友達のように毎クラスお着換えしちゃっても良いと思います!
おすすめのホットヨガ
ホットヨガに興味はあるけれど、カラダへの負担が心配…と言う方におススメなのはホットヨガの老舗、LAVAさんです!
ゆるホットと言う室温30℃くらいのクラスがあるので、カラダへの負担を最小限に抑えながら、ホットの良さも味わえます。
30℃って日本の真夏よりも低いくらいですから、ココロがほっこりする程度の温かさですよ☆
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