先生、毎月のお給料っていくらくらいですか?
この記事に興味を持たれた方はきっと、自分の先生にズバッとこう聞いてみたい事でしょう。
でも、実際は聞けるわけないですよね。
なので、今回は私が代わりにヨガインストラクターのお給料事情について説明しちゃいます!
- ヨガのインストラクターになりたいけれど、思い切って転職して生活していけるんだろうか…?
- ヨガインストラクターのお給料について、ネットで検索してもいまいちはっきりしない。
「ヨガのインストラクターになりたいな」と思った時、最初に気になるのが、実はお給料事情ではないでしょうか?
最初から趣味でインストラクターになろうと思っていらっしゃる方以外、気になって当然の事です。
どこの養成コースで資格を取ろうか?などより知りたい方もいらっしゃる項目かと思います。
結論から言うと
ヨガインストラクターだけで生活は出来ます
実際にヨガインストラーで生計をたてていた私が、ヨガインストラクターの懐事情を詳しく解説しようと思います。
この記事を読めばヨガインストラクターとして働いた時のお金のイメージが明確になります。
記事の最後にインストラクターだけで生活していた私の具体的な収入も書いておくので興味のある方はお読みください。
ヨガインストラクターの雇用形態
まず第一に、ヨガインストラーとして働こうと思ったら、ヨガインストラクターの働き方を知らなくてはなりません。
代表的な働き方は4パターン。
2. アルバイト
3. 正社員
4. 自分で開講
1.業務委託
いわゆるフリーのインストラクターで、おそらく一番多い働き方です。
特に決まったヨガスタジオに所属するわけではなく、いろいろなスタジオやスポーツクラブ、カルチャーセンターなどと、ワンレッスンごと契約してフィー(報酬)をもらいます。
色々なスタジオに行け、たくさんの生徒さんに会えます。
スタジオもそれぞれ特色が違いますし、いらっしゃる方もスタジオによってタイプが大きく違うので出会いも刺激も多くて楽しいです。
完全に自分でスケジュールを決められる自由感が魅力的です。
半面、世の他のフリーランスと同じで保証はありません。
2.アルバイト
アルバイトの場合は、普通のバイトをイメージして頂ければ分かりやすいと思います。
出勤時間と退勤時間がシフトで決まっていて、受付や掃除等のスタジオ運営業務をこなしながら業務の一つとしてレッスンを担当します。
「私は絶対にレッスン以外はしない!」というタイプの方でなければ、新人さんとしてはフリーランスより収入が安定しやすい傾向にあります。
アルバイト契約とフリーランス契約は両立できるので、フリーランスとして一部スタジオではアルバイト契約という事も可能です。
3.正社員
いわゆる普通のお仕事と同じように正社員で働きます。
アルバイトよりもスタジオ運営に関する業務に深く携わる事になり、ヨガのクラス以外で担う仕事も責任も多くなります。
ヨガスタジオの全体に関われるので、将来独立を考えている方は勉強になる面も。
基本的に一般の仕事のような保証は全く無いヨガインストラクターですが、この働き方のみ普通のお仕事と同じような保証も得る事が出来ます。
正社員で働くお友達のインストラクターが産休育休中にしっかり給付金などを貰っていた時に利点を感じました。
ずっとフリーランスで来ている私はもちろんゼロです~♪
4.自分で開講
1の業務委託と同様、働き方としてはフリーランスです。
業務委託の場合は様々なスタジオやスポーツクラブと個人で契約を結ぶのに対し、自分で開講する場合は個人で開業するイメージを持ってください。
レッスンをする場所の手配から、集客、その管理や維持を全部自分で行います。
それぞれの収入例
それではこの4つの働き方の具体的な収入を見ていきましょう。
働き方に違いがある以上、お給料事情にも違いがあります。
業務委託のフィー
業務委託の場合はフィー(報酬)の形態は2パターンあります。
2. 歩合制
固定フィー
ワンレッスン¥3,000~¥5,000が相場です。
15年前くらいからインストラクターが急増し、それに伴いレッスン一本あたりの単価も安くなってしまいました。
私がインストラクターになったばかりの時は1レッスン¥5,000は決して高い金額ではありませんでした。
でも今ではかなり高い方になっています。
現在、新人さんで最初¥5,000もらえたらかなり幸運だと思います。
悲しい事にどんどんどんどん単価が安いスタジオが増えていて、最安値ではワンレッスン¥1,000、交通費無しというのを聞いたことがあります。
60分クラスで¥1,000だったら時給¥1,000って事だから普通のバイトと思えばいいんじゃないかしら?
そうそう、新人さんはそう勘違いして、その条件でレッスンを受けちゃう人もいるんだけど…。
実際は【60分クラス=60分労働】ではないです。
業務委託でクラスを担当する時の大まかな流れを見てみましょう。
↓
60分:レッスン
↓
15分:参加してくれた方と少しコミュニケーションをとってお見送り
↓
10分:クラスの報告や集客人数の記録などを記入
実際はスタジオによって業務内容が違うので、簡単な掃除が入ったり、レッスン後すぐ帰れる場合もあります。
なので、長く見積もって前後30分ずつ、60分クラスの契約で約120分の拘束時間となります。
2時間で¥1,000、交通費無しとなったら時給は¥500以下です。
それなりに担当してくれる人がいるらしく、変わらずの金額で運営され続けているそうですが個人的には微妙な話だと思っています。
因みに私が頂いたことのある、一番高額なフィーは1レッスン1万円+交通費です。
お友達で知っている実例では3万円。人気が出れば上がります。
歩合制
歩合制の場合、最低保証+歩合と完全歩合の場合があります。
最低保証+歩合の場合は、例えば最低保証集客9人までは¥3,000、10人になると+¥500、15人になると+¥1,000というような形です。
最低保証金額がもっと安い場合もありますし、1人入る度にいくらともっと細かい金額設定になる場合もあります。
完全歩合の場合は、集客人数=収入になります。
例えば1人入ったら¥300、なので10人だったら¥3,000とか。
どちらも集客人数によってフィーが大きく変わるシステムですが、最低保証がある方が歩合部分の1人当たりの金額は安くなる傾向にあります。
この働き方は一週間に何本のレッスンを、いくらで担当出来るかによって大きく収入が変わります。
※注意ポイントとして、業務委託の場合、参加者が一人もいなかった場合はレッスンフィーが支払われない場合もあります。
スタジオの規定次第ですが、クラスのクローズが立て続いて全く収入が無かった、と言うお話も聞いた事があります。
アルバイトの時給とフィー
気になるお給料形態ですが、時給+レッスンフィーです。
時給は一般的な時給と同じ¥1,000前後、レッスンフィーは私が知っている限りでは¥150~¥3,000とスタジオの規定によって幅があります。
利点としては、万が一、人が集まらずレッスンがクローズになってしまったとしても、時給はちゃんと支払われるところでしょうか。
業務委託のスタジオや自分主催でクラスとの掛け持ちも可能なので、完全フリーはちょっと心配な方には良い働き方とも言えます。
正社員
私は正社員で働いた事が無いですし、採用担当をしていたスタジオも正社員契約は無かったので、大手ヨガスタジオさんの正社員採用情報を参考にさせて頂きます。
それによると月収20万2千円~60万円、それにプラス色々と手当がつくそうです。
とは言え、実際に正社員で働いていた知人はけっこういますが、お給料が高いというようなお話は聞いた事ありません。
すごくやり手であれば、上がる可能性があると言うだけで、一般的にはいわゆる普通の額なのだと思います。
自分で主催してクラスを開く
これはすべて自分次第。
一回のレッスン料をいくらに設定するのか、もしくは月謝制にするのか。
どんな場所を使い、どれだけの集客が出来るかによって変わります。
頂ける金額よりも場所代の方が高く、毎週赤字だけれども続けているインストラクターの知り合いもいます。
はたまた、1回のクラスで約20万以上稼ぎだす、すごい先生も知っています。
ヨガスタジオやスポーツクラブで業務委託のクラスを行う時はスタジオやスポーツクラブ自体の集客はその施設が行ってくれます。
その中で、クラスを気に入って足を運んで頂けるかは自分次第ですが、最初の難関の集客部分は担ってもらっているのです。
自分で主催する場合は、いかに集客できるかにかかっているかと言っても過言ではありません。
子育て中のママインストラクターのお友達。
自分主催の60分レッスンを週2で行っています。
月に13万前後になっているそうです。
子育てメインの中での働き方としては理想的じゃないかなぁと思っています。
実際、毎回確実に集客さえ出来るのであれば、業務委託やアルバイトなんかと比べ物にならないくらい収入が高くなるので、集客に自信のある方には断然おススメです!
ホットヨガと常温ヨガのフィーの違い
今までヨガのインストラクターとしてざっくりと働き方と金額の説明をしてきましたが、実は同じヨガのインストラクターでもホットヨガと常温ヨガではレッスンフィーが違います。
ホットヨガの方が常温ヨガに比べてレッスンフィーが高く設定されている傾向にあります。
もしくは、ホットヨガと常温ヨガの両方を兼ね備えているスタジオでは、ホットヨガのクラスを担当すると【ホットヨガ手当】が付く場合も。
これはスタジオによるので、ホット常温共にフィーが変わらないところもありますので、あくまで傾向としてのお話です。
それはホットヨガの方がインストラクターに負担がかかるという理由もありますが、常温ヨガのクラスの方がインストラクターに人気があり激戦だからです。
その為、求人も常温ヨガよりホットヨガの方が圧倒的に多くなっています。
単純にフリーのインストラクターとして収入を増やしたいのであれば、ホットヨガのクラスの担当を増やす事が手っ取り早い印象です。
ヨガインストラクター実際の収入
最後に私の当時の収入ですが、手取り30万弱ってところでした。
私は週休3日にしていたので、実質働いている日が4日間。
そのうち2日間は日中のクラスのみ、あとの2日間は夜のクラスも担当していました。
週に13レッスン×平均レッスンフィーが¥5,000、それにトップインストラクターとしてインストラクターになりたての人達のアドバイス係や採用担当などをしていたスタジオが一つあったので、その役職手当的なものが数万円ついてこの金額です。
代行やイレギュラーなお仕事が入るとその分もちろん増えていました。
自分の為にお勉強の時間などが欲しくて週休3日にしていましたが、体力や時間的にはクラス数をもっと増やす事は全然可能でした。
なので、もっと稼ぎたい!と思っていたら、もっとクラスを担当していたでしょうし、その分収入も上がっていたでしょう。
1日5レッスン×週6日=週30レッスン担当しているというインストラクターに会った事がありますが、それだけたくさんクラスを担当していたら収入もそれなりになっていたと思います。
さいごに
気になるヨガインストラクターのお財布事情、想像より高かったでしょうか?安かったでしょうか?
あなたのヨガの先生のお給料も、よっぽどの有名インストラクターでない限り似たりよったりだと思います。
私の周りには、私同様インストラクターだけで生活している人がたくさんいます。
でも、同じくらいたくさん、インストラクターだけでは生活出来ていない人もいます。
ただ、特に何が人より優れているわけでもない、普通の私が普通に出来ているのだから、やる気さえあれば出来ます!
自分の好きな事をやりながら、それなりの収入が得られるってとっても素敵なお仕事だと思います♪
インストラクターで生活したいと思っている方、ココロから応援しています!
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