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ヨガとピラティスの違いは?どっちがいい?効果はあるのか?痩せるのか?インストラクターが解説

橋のポーズのような女性 ヨガ×レッスン

ピラティスとヨガってどっちがいいかしら?

世間一般的に似てると思われているピラティスとヨガ。
どう違うのか?どっちが良いか?気になるのも当然です。

長年ヨガスタジオで働いていた私も、よくこの質問をされてきました。
ピラティスのレッスンを行っているスタジオにもいたので、その都度、違いやおススメの説明をしていました。

なな
なな

私がヨガの人だからと言って、無条件にヨガをおススメしたりはしていません~。
その方の目的にはピラティスの方が良いなと思ったらピラティスをちゃんとおススメしていました♪

ピラティスとヨガのどっちが良いか?

この答はとても明確です。
ご自身が何を目的にしているかで、明白に分かるからです。

それぞれの違いを知る事で、ご自身にとってどちらがピッタリが分かると思います。

最後に「こうゆう方にはこっちがおススメ~」と言うような指針も書いておきますので、お時間の無い方はそちらからどうぞ。

それぞれの歴史

似ていると思われがちなピラティスとヨガですが、実は根本的に目指している物が違います。
お互いが生まれた背景・歴史を見てみると、その違いが良く分かり、そして何故少し似ているのかも分かります。

まずはピラティスとヨガ、それぞれの歴史をご紹介します。
目的がはっきりしている方なら、その成り立ちを知るだけでご自身に合う方が分かるかもしれません。

ピラティスの歴史

ピラティスは約100年以上前にジョセフ・ピラティスさんによって作られたものです。

1880年、ドイツのデュッセルドルフ近郊に生まれたピラティスさんは幼少期から呼吸器系が弱く、大変病弱でした。
リウマチ熱、喘息、くる病に悩まされ、強くなる為に体操選手を育てる教室に通い始めます。

成長したピラティスさんはトレーニングのおかげですっかり鍛えられ、サーカスの芸人やボクサーとして活躍するようになりました。

ドイツのサーカス団とイングランドを巡回公演していた1914年、第一次世界大戦が勃発します。
ピラティスさんは敵国の人として逮捕されてしまい、イギリスのマン島収容所に収容されました。

収容中、暇だったピラティスさんは島の猫がネズミや鳥を追いかけている姿を眺めていました。
そして、その身体能力に感動します。

あの俊敏な猫と自分たち人間との差は何だろう??

日々、猫の動きを研究した結果、猫たちは動きの最中に頻繁にストレッチをしている事に気が付きました。
それにより猫たちは、より跳躍力や活力を与えられていると。

そんな猫の動きを参考に、人間の筋肉をストレッチさせる運動を考案します。
何度も自分自身のカラダで試し、満足の行くエクササイズを開発できたピラティスさん。
収容所の囚人たちにも新しいエクササイズを教え始めました。

マン島の病院で病棟勤務員として看護助手のように負傷兵のサポートにつく事になり、負傷兵のリハビリとしてこのエクササイズを指導していきます。
寝たまま運動出来るようにと、収容所にあったベッドを改造して粗削りながらも器具も作りました。
これが現代のピラティスマシンの原型と言われています。

1918年にマン島でスペイン風邪が流行った時も、ピラティスさん考案のエクササイズに励んでいた囚人たちは誰一人病気になることもなく、戦争が終わった後には以前よりも健康になっていたなんて逸話も残っているそうです。

1919年にはマン島から釈放され、そこからピラティスさんはこのエクササイズを広める活動を開始します。
当時ピラティスさんはこのエクササイズをコントロロジー(コントロールの学問)と呼んでいました。

1926年にドイツを出て、ニューヨークに渡ります。
ニューヨーク・シティバレエ団の横の建物にスペースを構え、バレエダンサーが怪我をする度にリハビリを行いました。
その後、リハビリだけでなく怪我の予防の為の指導も行うようになります。
コントロロジーの評判はどんどん広まりました。

ピラティスさんは自身の開発したコントロロジーでカラダとココロを完全に調和させることで、アメリカ人を健康に出来ると信じて活動していました。

胃の筋肉を動かしてカラダを絞れば、風邪をひいたり、ガンになったり、ヘルニアになったりする事はない!と1967年86才で亡くなるまで精力的に活動し続けました。

そして、コントロロジーはピラティスさんの名前から、ピラティスとして一般に広く知られる事になったのです。

ヨガの歴史

一方、ヨガの起源は約5000年前とも言われています。
そんな大昔からインドで実践されてきた修行法、それがヨガです。

いつの時代でも人間の願いは変わりません。

悩み苦しみから解放されて、幸せになりたい。

その方法を探し求めたインドの先人たちが、人生をかけて実践し、そのバトンを繋いで繋いで編み出してきた行法です。

いつの時代に生まれても、世の中は不条理です。
自分の思い通りにはならない事ばかり。

自然も、他人も、物質も、そして自分自身でさえ、全ては常に移り変わっていて、何一つとして、自分の思い通りになってくれる物なんて無いのです。

そんな中、どんな時でも幸せでいる方法はただ一つ。

絶対に自分には変えられない自分以外の物をどうにかする事ではなく、自分自身を変える事、成長させる事です。

悲しい、苦しい、どうして自分ばかり、不幸だ…となるのは、自分では絶対にどうにも出来ない外部の物にいちいち振り回されるからです。
外部の物に振り回されない為には、自分のココロを自分自身で完璧に扱えるようにならなければなりません。
いつも、満たされて幸せを感じられる自分でいられるように。

そうしてヨガは生まれました。

自分のココロを自分自身で上手に扱う為には、カラダも上手に扱えるようにならなければなりません。
人間のカラダとココロは密接に繋がっています

病気になると気分は沈み、体調が良いと気分も良くなるのは誰もが経験した事があるのではないでしょか?
肩が痛い、腰が痛い、カラダが歪んでて不快…となれば、落ち着いて自分のココロを見つめる事も出来ません。
しっかりと自身のココロと向き合う為には、まず健やかなカラダが必要です。

その為に編み出されたのが、今一般的に多くの方が思い浮かべるヨガの動きなのです。
そんなヨガの動きも、生きとし生けるものを参考に作られました。
色々な生物の優れているところから学び、見習おうとしたのですね。

ヨガとピラティスの動きに似ている部分があるのも、こんなところからかもしれません。

ヨガの動きで手に入れられるカラダは、ただ単に健康なカラダではなく、例え何時間もジッとしていたとしても、不快にならないくらい澱みのないカラダです

呼吸の違い

似ているようで全く違うピラティスとヨガですが、どちらも呼吸と動きを連動させるという共通点があります。
けれど、その呼吸にも違いがあるのです。

ピラティスの呼吸

ピラティスの基本呼吸は胸式呼吸です。

肋骨を上下前後左右に動かして、肋骨の間にある肋間筋を伸び縮みさせて行います。
肺そのものには筋肉がなく、肋骨や付随する筋肉のおかげで肺は動くのです。
肋骨自体を動かす意識を持つことで呼吸を行っていきます。

ご自分の肋骨に手を当てて呼吸をしてみると、肋骨の広がりを感じやすくなります。

胸式呼吸をすると交感神経(活動時に優位になる神経)が活性化されます
脳も筋肉も活動的になる為、頭もカラダもスッキリと集中した状態に近づきます。

ヨガの呼吸

一方、ヨガの呼吸は完全呼吸、もしくは腹式呼吸です。
本来は完全呼吸で行うと良いのですが、難しいので一般的には腹式呼吸とされています。

腹式呼吸はお腹が前後に大きく動くため腹式と呼ばれています。
お腹に空気を入れるという意味ではありません。そもそもお腹には空気は入らない…

肺の下の方まで空気を入れるように息を吸い、肺の下の方から空気を押し出すように息を吐きます。
そうすると、肺が下に膨らみ、それに伴ってお腹が前に出て、膨らんでいた肺がしぼんでいくことでお腹がへこみます。
この時、肋骨は動くことなく、お腹だけ大きく動くのが腹式呼吸です。

完全呼吸は腹式呼吸とは違い、肺の下の方だけでなく、肺の中ほど、そして上部まで空気をいれる呼吸法です。

肺の中ほどに空気を入れる呼吸を胸式呼吸、肺の上部に空気を入れる呼吸を鎖骨式呼吸と言います。

ヨガの胸式呼吸は肺の中程に空気を入れるから、肺が広がって自然に肋骨も広がるという方法です。

肋骨を動かすことで肺を動かそうと考えるピラティスの胸式呼吸とは異なる点ですね。

そして鎖骨式呼吸は、肺の上部までパンパンに空気を入れることで鎖骨の下も膨らむ呼吸です。

この全てを合わせて、お腹・胸・鎖骨の下~と肺全体を使って行うのが完全呼吸です。

腹式呼吸・完全呼吸は副交感神経(休息時に優位になる神経)が活性化されるので、深いリラックスや安心感を得られます

動きの違い

ピラティスとヨガでは、同じようなポーズもたくさんあります。
けれども見た目が同じでも、その内側で行っている事は少し違うのも面白いところです。

ピラティスの動き

病弱だったピラティスさん自身、そして負傷兵のリハビリから発展したこともあり、関節に無理な負担をかけずに無理なくカラダを整える事が出来ます。
寝て行うポーズが多いのも特徴です。

呼吸と動きを連動させて行いますが、基本的に吐く時に動きます。

動きの回数や量よりも、正確性・質を大切にして行うのがピラティスです。
たくさん行う事よりも、少ない回数であっても正しいポジションで行う事が重要になります。

ヨガの動き

ヨガの動きは常に呼吸と連動して行います。
基本的に息を吸うときに動いて、ポーズになり(その間も呼吸)、息を吐くときにポーズを解きます。

精神の邪魔をする事が無いような、本当に健康なカラダを取り戻すのを目的としているので、常に呼吸と自身のカラダに意識を向け続けます。

呼吸と合わせて流れるように動き続けるものもありますが、しばらくの間ポーズのまま静止し続ける事があるのも特徴です。

呼吸と動きを介して、自分自身への意識をより深めていきます。

効果の違い

呼吸と連動させること、静かな動きなど、似ている部分も多いピラティスとヨガ。
効果の面でも似通った部分があります。
でも、もちろん違いがありますよ。

ピラティスの効果

  1. インナーマッスルを強化する
  2. 姿勢を整える
  3. むくみの改善
  4. 筋肉量を増やす
  5. 骨盤を整える
  6. 代謝アップ
  7. 怪我の予防
  8. 自律神経を整える
  9. 免疫力向上

ヨガの効果

  1. 姿勢を整える
  2. 歪みの改善
  3. 肩こり・腰痛・関節痛の緩和
  4. むくみ改善
  5. 必要な筋肉を鍛える
  6. 代謝アップ
  7. 自律神経を整える
  8. 免疫力を向上させる
  9. ココロの安定
  10. リラックス

ピラティスとヨガどっちが良いのか?

では、最後にピラティスとヨガどっちが良いのか?
その答えです。

あくまで私がスタジオでご説明していた事で、多少の主観が入るかもしれません。

ピラティスをおススメする方
・明確にインナーマッスルを鍛えたいという目標がある方
・ダンサー等でリハビリや怪我予防の目的がある方
・カラダが目的でメンタル部分はあまり考えていない方
ヨガをおススメする方
・肩こり・腰痛・関節痛等を緩和させたい方
・精神的な安定やリラックスを求める方
・ダイナミックに動きたいorほとんど動きたくない等が具体的にある方

私はとにかく筋肉を鍛えたいんです!

と言う方には、迷わずピラティスをおススメしています。
もちろんヨガのアーサナ(ポーズ)も筋肉を鍛えられるものがたくさんありますが、その歴史でご紹介した通り、そもそもの成り立ちが違います。
やはり最初から筋肉を中心に発展して来たピラティスの方がその点には軍配があがります。

カラダもどうにかしたいけど、リラックスもしたくて…

と言う方には、ヨガ推しです。
ピラティスも呼吸と連動させる事で得られるメンタル面での効果もあります。
けれどこれも、やはり比べたら、ココロをメインに発展してきたヨガに軍配があがります。

肩こり・腰痛・関節等の痛みをなんとかしたい

こちらのお悩みにもヨガをおススメします。
明確な怪我のリハビリとしてはピラティスをおススメしますが、肩こり等の怪我にはカウントされない不調にはヨガがより効果的。

ヨガで目指しているのは長時間座り続けても不快感も痛みも何もないカラダと書きましたが、それって要するに肩こりや腰痛、関節痛とは無縁のカラダという事です。
そんなのあったらじっと座ってるなんて無理ですから。
ですので、ヨガの動きは元々そういった慢性的な不調に対応するように考えられてきているものです。

ヨガのプログラムは本当に様々あります。
ヴィンヤサフローと呼ばれるダイナミックに動き続けるものから、陰ヨガのようにほぼ静止しているものまで。
その為、動きまくりたい!とか動きたくない!などの明確な意志がある方は、プログラムをしっかり選んがヨガのクラスに参加する事をおススメします。

ダイエットにはどっちがいいのか

では最後に、結構気になっている方が多いであろうこと。

ダイエットにはどちらがいいのか??

これに対しては、どちらでもやってみて好きだった方を、が私の答えです。

正直、「ダイエットにはピラティスの方が良いです」という内容でも「ダイエットにはヨガの方が良いです」という内容でも書こうと思えばおススメする文章を書けます。
けれど別に誰に忖度する必要も無いこの場所で、ピラティスにもヨガにも忖度せずに書くならば、どちらでも好きな方を。です。

それはまず、どちらを選んでも、それそのもの単体だけではダイエットは成功しない事
そしてどちらも続けてこそ効果が表れるものなので、続けられなければ意味が無いからです。

ピラティスにしろヨガにしろ、バクバクと間食をし続けながら取り組んでいたってダイエットが上手く行く事はありません。
まず、なんらかの生活改善があった上でのプラスアルファとしての取り組みになります。

例えば、インナーマッスルの強化についてはピラティスの方が優れているかもしれませんが、ヨガでもインナーマッスルを含む様々な筋肉を鍛える効果はもちろんあります。
そして、ヨガの効果のメンタル部分での食欲を抑えたり、意志を強くしたり等のダイエットに必要な効果は私も自身で体感していて大切な部分です。
ですので、どちらもダイエットのサポートに優れている部分があるのは間違えありません。

そうなると、大切なのはいかに続けられるか。
その為にはやはり、両方試して好きだった方を選ぶのが良いのだと思います。

ヨガもピラティスも両方出来るおススメスタジオ



ヨガもピラティスも両方やりたい!!と言う意欲の高い方におススメのスタジオ、zen placeさんです。

ヨガとピラティスの両方の利用をする事も出来るので、体調や気分によってヨガもピラティスも両方楽しむ事が出来ます!!
さらに、ヨガ自体も常温ヨガとホットヨガがあるので上手に使い分ける事でそれぞれの良いところを全て得る事が出来てしまうのです。

オンラインレッスンもあるので、悪天候や忙しくて自宅から出られない時でもお休みせずに続けられます。

とにかく、良い事ずくめのzen place studio。

ヨガとピラティスで迷っている方には絶対おススメです♪


なな
なな

自分にピッタリの方を選んで、今よりもさらに笑顔の多い毎日にしてくださいね♪

こちらも楽しそう♪

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